技術ブログ 精密部品の生命線!金型・プレス加工業者の選び方「ベストマッチングシート」活用術
こんにちは!キョーワハーツの坂本留実です。
技術ブログを開いてくださりありがとうございます!
今回のテーマは…
【精密部品の生命線!金型・プレス加工業者の選び方「ベストマッチングシート」活用術!】
です!
精密部品の調達、特に新しい金型・プレス加工業者を選ぶのは、発注ご担当者様にとって本当に大変なミッションですよね。
万が一選定を間違えると、その影響は長期にわたり、製品開発の成否を左右するほどのリスクをはらんでいます。
なぜなら、金型・プレス加工の取引は、一度始まると長期にわたるのが一般的だからです。
業者の基本的な情報や経営状況は信用情報会社から入手できても、その業者の得意分野、具体的な製作範囲、技術や品質、そして何よりも納期に対する姿勢などは、なかなか見極めにくいのが実情ではないでしょうか。
そこで、発注側の皆様が本当に最適な業者を選び、理想的なマッチングを実現するために作成されたのが「ベストマッチングシート」です。
ダウンロードはこちらから!
このシートを活用すれば、口コミやホームページ、電話、そして実際に訪問して確認すべき項目を整理し、複数の業者を客観的に比較検討できるようになります。
★ベストマッチングシートで確認すべき7つの重要ポイント★
では、具体的にどのようなポイントを確認すればよいのでしょうか?主要なチェックポイントを7つご紹介します。
1.発注製品と業者の得意分野が合致しているか
自動車部品が得意な業者にコネクター部品を依頼したり、高張力鋼加工の実績が豊富な業者に板バネを依頼したりするのは、お互いにとって「ベストマッチ」とは言えません。業者の得意分野(自動車、電機、通信機など)、加工精度、扱える材質や板厚、そして保有するプレス機のトン数などが、あなたの求める製品に適しているかを総合的に判断しましょう。
2.金型・プレス加工の一貫生産が可能か
試作から量産まで一貫して対応できる業者なら、仕様変更にも迅速に対応でき、品質も安定しやすいメリットがあります。製品開発のスピードアップにもつながるので、ぜひ確認したいポイントです。
3.発注ロット数が業者と合っているか
例えば、月数百万個を生産する能力がある業者に、数万個程度のロットを発注するのは、お互いのビジネスにとって効率的とは言えません。自社の発注ロット数に合った生産体制を持つ業者を選びましょう。
4.得意先件数は多いか
取引先が少ない、あるいは特定の数社に売上が集中している会社は、そのメイン顧客の状況に大きく左右され、いざという時の対応が悪くなる可能性もあります。多岐にわたる顧客と安定的に取引している業者は、経営基盤もしっかりしている傾向があります。
5.納期についての考え方が合っているか
製品開発において納期は非常に重要です。製作スピードがあり、納期に誠実に対応してくれる業者は、まさにパートナーとして不可欠な存在と言えるでしょう。
6.顧客に積極的な提案をしているか
「何でもできます!」と安易に言う業者には注意が必要です。真のプロフェッショナルは、量産を見据えて素材情報や加工ノウハウなど、多角的な視点から具体的なアドバイスをくれるはずです。お客様の製品開発を共に支え、共に成長しようとする姿勢があるかを見極めましょう。
7.ISO9001を品質向上・経営改善に役立てているか
ISO9001の認証取得だけでなく、それを品質向上や経営改善に活かしているかが重要です。単なる飾りではなく、ものづくりへの問題意識を持ち、技術の蓄積・継承・向上を通じて常に進化している企業こそ、長期的なパートナーとして信頼できます。
ありがとうございました(*^^*)