さて2000年頃のシンガポールの製造業者は合計約4,000程度でその内金属加工業者は630社程度で製造業者中16%を占め全製造業中トップです。

 

納入先は日本の家電メーカー松下電工、三洋電機、さらに米国HP、Philips, SEAGATE、WESTAN DIGITALなどが大手納入先でその殆どが小型精密金属部品です。

 

多くの日本の金属加工業者が進出していると共に欧米の業者も進出しています。

 

シンガポールでは従業員に対して金属材料の勉強会を開いてくれと数社の方々から頼まれ、一回当たり二時間程度で開催しました。

 

どの勉強会でも特に外国の企業の方々からは積極的な質疑応答がありました。

 

このような機会は初めてだったようで歓迎されました。

 

日系企業の場合はあまり質疑応答は有りませんでした。

 

日系企業の場合社員教育が充実しさらに日本への研修なども実施されていること、さら開発案件などで個別相談の方が多かったです。

 

海外企業のシンガポール人社員の場合、多くの社員が工業高等専門学校を卒業した人が多く、従って基礎的知識を持っておりさらに皆熱心に私の講義を聞いてくれました。

 

当時のシンガポールの首相であるリー・クワンユー氏はかつての占領国家にもかかわらず「日本に学べ」という標語を掲げていました。

 

日本の戦後の高度成長と産業革新を見習おうということで、日本企業を常に手本として学ぶ姿勢が有ったからだと思います。

 

その後マレーシアも「LOOK EASTという標語の元に日本を中心として東アジアの隆盛を学ぼうという宣言を首相がしています。

 

つづく。いつも購読ありがとうございます。

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